Story
実用的概念芸術
Utilitarian
Conceptual Art
作品と呼ぶにふさわしい最高級品質でありながら単なる
衣服の枠を超えた“身に纏う芸術”。
ELDORはそれを実用可能な芸術として”Utilitarian
Conceptual Art(実用的概念芸術)”と名付けました。
素材の希少性を活かす先端技術と継承されるべき
made in Japanの比類なきクラフトマンシップの融合、
熟練した職人の業のそれぞれが時空を超えて
織りなす機会を生み出したことで完成した逸品です。

世界採集量0.001%
未満の超長綿
ELDORでは全世界採取量0.001%未満の希少性があり最高級品質のコットンである”スビンプラチナム”のみを贅沢に使用しています。繊維長35mm以上の「超長綿」の中でも特に繊維長が長く、その希少性において世界トップクラスと称される「スビン綿」。その中でも最高品質と謳われるインド原産スジャータ種の「スビン綿」と、カリブ諸島で産出され幻のコットンと称される「海島綿」を交配するだけでなく、手摘みで厳選して採取された極上の綿は”スビンプラチナム”と名付けられました。

世界初の技術で
国内紡績する
200番手極細糸
人間の髪の毛より細い糸にできる世界初の紡績技術を持つ国内企業により実現した”スビンプラチナムの200番手極細糸”は、世界でELDORだけが利用する唯一無二の糸です。
Tシャツなどの一般的なカットソーは通常30~40番手などの太めの糸を使用しますが、その約5分の1の細さである200番手という極細糸にすることで驚くほど柔らかく滑らな肌触りになります。さらに、糸に撚りをかける「撚糸」により2本の糸を1本の糸にする”双糸”にすることで格調高いしなやかさを維持しながらも耐久性を高めています。ELDORは、業界の常識を覆す200番手の極細糸を用いてカットソーを製造販売した世界初※のブランドです。
※ステラアソシエ調べ

世界屈指の技術力による
芸術的な糸加工


世界屈指の技術力による
芸術的な糸加工
ELDORの糸には、世界に誇る高い技術力を持つ国内企業の挑戦的創造により完成した芸術的なガス焼き加工を施しています。
一本一本に火を通して360度毛羽を焼き取る「ガス焼き」により、毛羽立ちにくく神秘的な光沢と滑らかさを持つ特別な糸に仕上げています。特にガス焼きは、糸により火加減の調整や糸を通すスピードの調整に高い技術と経験が必要であり、短繊維の200番手極細糸の加工は世界的にも稀有な事例です。ELDORでは、創業50年以上の確かな技術と経験を併せ持つ国内企業によって世界最高水準と呼ぶことができる糸加工を採用しています。

短繊維200番手加工糸で編む
超高密度40ゲージの
テキスタイル
ELDORの生地は、短繊維かつ200番手で極細の加工糸で日本有数の40ゲージ編機を使用する極めて高難度の技術によって生まれる世界で唯一無二のテキスタイルです。
カットソーなどの一般的な編物は10~20ゲージ程度ですが、ELDORでは40ゲージという超高密度にすることで型崩れしにくい耐性を持たせています。ポリエステルやナイロンなどの”長繊維の編物”や、ワイシャツなどの”織物”は比較的製造しやすいものですが、綿などの”短繊維かつ200番手で極細の加工糸による編物”を40ゲージの超高密度でつくる技術は世界的にも珍しく貴重な日本の技術です。ELDORでは創業から50年以上にわたり高級メゾンに編み地を提供している歴史があり信頼できる老舗工場で最高品質の生地を製造しています。

他に類を見ない風合いを
生み出す特殊加工の三重奏
ELDORでは、世界で唯一の生地に絶妙なハーモニーを奏でる3種類の加工を加えることで、まるで綿とは思えない独創的風合いで官能的な生地に仕上げました。
シルケット加工は、扁平な綿に丸みを帯びさせることで遷移表面の小じわを消しシルクのような風合いと張り感、艶感をもたらします。バイオ加工は、特殊な酵素を用いて微生物に生地表面を食べさせることで表面の毛羽を極限まで削ぎ落とすだけでなく生地を驚くほど柔らかく上質にすることができます。その上で、遷移業界でも知る人が少ない高級メゾンのみが利用する特殊加工(企業秘密)を加えることで上品で温かみのある格式高い風合いの生地を生み出しました。


業界の常識にはないニットによる
二枚仕立ての布帛仕様
ELDORは二枚仕立ての布帛仕様でニットを扱い、目の届かない裏面も表面と同一の綺麗な仕上がりとする業界の常識を覆す比類なきガーメントに仕立てました。
本来であれば、布帛(織物)は伸縮性がない生地、ニット(編物)は伸縮性の高い生地であるため、それぞれの特長に合わせて商品をつくります。ELDORでは、極細糸を用いて超高密度にした生地を極限的に柔らかくすることで、伸縮性を保ちながらジャケットの裏地のような二枚仕立ての布帛仕様を可能にしました。これにより丈夫で型崩れしにくくなるだけでなく、リバーシブルでの着用すら可能にした表裏同一に見える仕様は、”神は細部に宿る”を体現した至高のガーメントへ昇華します。
皇室の縫製を担当した
縫製士による”丸縫い”

ELDORでは、皇室の縫製を担当した熟練の縫製士による”丸縫い”によって、最高品質に一貫性を持ち芸術的価値を高めるガーメントに仕上げています。縫製は糸の調子やスピード、絶妙な手技により完成度が大きく異なる最終的かつ重要な仕上げです。近年の縫製工場では低コストでの量産に合わせ、新人も含めて複数人で縫製するため部分別に仕上がりが異なり、完成したプロダクトは技術と品質の一貫性を保つことができません。
そのような時代背景に反して、現在では珍しい”丸縫い”と呼ばれる「1人で丸々すべてを手掛ける縫製」によってELDORのガーメントは生産されます。ELDORの縫製は、綿だけでなく糸や生地、それらの加工、仕様などすべてにおいて常識にとらわれない組み合わせによる芸術作品の最後を飾る重要かつ絶対的な要素です。
芸術作品の唯一無二を証明する
シリアルナンバー

ELDORでは、織ネームに西暦とシリアルナンバーを付与し、この芸術的ガーメントが“世界にただ一つ”であることを証明します。
シリアルナンバーには真贋を見分ける意味もありますが、ELDORは栽培環境や紡績、生地製造や縫製などの過程で生まれる微細な差異に敬意を表し、自然と技術が組み合わせにおいて完全同一の作品は二つと生まれない“一点物”であることを尊重しています。ワインやジーンズがヴィンテージで価値を高めるように、ELDORのガーメントも時を経るごとにその味わいと価値が増していくことを願っています。未来へ受け継がれる芸術品として、時を超えて見えない価値を守り、愛される“生涯の一着”をお届けする──それがELDORの真髄です。